エクセルのセル内に簡易グラフ(棒グラフ、折れ線グラフ)を作成する。(スパークライン,クイック分析機能)

エクセルでは、傾向を表示するための簡易グラフをセル内に表示させることができます。
セル内にグラフを表示しますが、傾向を知るだけなら問題ない大きさです。

エクセルの簡易グラフ、スパークラインの例(結果を組み合わせた図を表示)

表の中の数値の近くに棒グラフや折れ線グラフを表示することで視覚的に分かりやすい資料が作れると思います。

表に数字だけ表示したものだと、数字を目で追っても分かりにくいことがあります。簡易なグラフですが、表示するだけで傾向が掴めるようになります。

また、グラフだけを表示した資料でも、数値を知りたい場合があり、数値だけの表とグラフを照らし合わせて確認することもあります。グラフ機能で数値を表示させることができますが、傾向を知るだけの簡易なグラフでよければ、この機能を使うと資料作成の時間を短縮することができます。

 

ここでは、「スパークライン」機能と「クイック分析」機能を使って、簡易的なグラフを表示させてみます。

エクセル2013、2016,2019、365(以下の図は、365です。)

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スパークライン機能で、簡易なグラフをセル内に表示する。

セル内に棒グラフを表示させる。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフ)の表示例

1.表を作り、グラフにしたい数値の範囲を選択します。
メニューの「挿入」から「スパークライン」の「縦棒」をクリックします。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフの作成手順1)

(次の画面「スパークラインの作成」で範囲を選択することもできます。)

2.開いた「スパークラインの作成」画面内の「スパークラインを配置する場所を選択してください-場所の範囲」でスパークライン(簡易グラフ)を表示する範囲を選択します。

(1)上向き矢印をクリックします。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフの作成手順2範囲選択)

(2)スパークライン(簡易グラフ)を表示したいところをマウスでドラッグします。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフの作成手順2範囲をマウスで決定)

範囲を確認して、「Enter」キーを押します。

(3)「スパークラインの作成」画面の範囲を確認して、「OK」ボタンを押します。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフの作成手順3データと範囲の関連付け)

3.グラフが表示されます。

スパークラインで簡易グラフが表示された。

グラフを見ると、それぞれの項目についての傾向しか分かりません。
このグラフだと、大、中、小しかわからないグラフです。

そこで、次のように棒グラフの最大値と最小値を設定することで、グラフの軸の範囲を変更することで、数値に対応した簡易グラフにすることができます。

<グラフの軸範囲を変更する>

このグラフでは、百分率「%」の表示のため、最小値を0、最大値を100に設定します。

4.グラフが表示されているところをマウスでドラッグして範囲を選択します。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフの縦軸を変更する手順。範囲選択)

5.メニューの中に「スパークライン」が表示されます。
メニューの「スパークライン」を選択して、軸の下向き矢印をクリックします。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフの縦軸を変更する手順。軸変更画面を表示させる手順)

6.「縦軸の最小値のオプション」の「ユーザー設定値」を選択します。

スパークライン(簡易グラフ)の縦軸の最小値を設定する

7.「スパークラインの縦軸の設定」画面、「縦軸の最小値を入力してください」の枠の中に最小値を入力します。ここでは、[0]を入力します。[0]と入力すると、[0.0]に設定されます。

スパークライン(簡易グラフ)の縦軸の最小値を0.0に設定する

「OK」ボタンをクリックすると、グラフの表示が変更されることが確認できます。

8.続いて縦軸の最大値を設定します。最小値の設定と同様に設定します。
グラフが表示されているところをマウスでドラッグして範囲を選択します。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフの縦軸を変更する手順。範囲選択)

9.メニューの中に「スパークライン」が表示されます。
メニューの「スパークライン」を選択して、軸の下向き矢印をクリックします。

10.「縦軸の最大値のオプション」の「ユーザー設定値」を選択します。

スパークライン(簡易グラフ)の縦軸の最小値を設定する

11.「スパークラインの縦軸の設定」画面、「縦軸の最大値を入力してください」の枠の中に最大値を入力します。[0.0]になっているので、[100.0]に設定します。

スパークライン(簡易グラフ)の縦軸の最大値を100.0に設定する

「OK」ボタンを押すと、グラフの表示が変更されます。

スパークライン機能を使った簡易グラフ(棒グラフ)の表示例

<折れ線グラフに変更する。>

12.グラフ範囲を選択したら、メニューの「スパークライン」-「折れ線」を選択します。

スパークライン機能で、簡易な折れ線グラフを表示させる。

折れ線グラフが表示されました。

エクセルのスパークライン機能で簡易折れ線グラフを表示

スパークライン機能「勝敗」

スパークライン機能には、「勝敗」も選択できます。例えば、以下のような表示です。
図では、正(+)の値が青で、負(ー)は赤で表示され、0は何も表示されていません。

スパークライン機能で勝敗を表示させた例

「スパークライン」機能で表示させたグラフを解除する。

メニューの「スパークライン」から「クリア」を選択します。

「スパークライン」機能で、表示さてたグラフを解除する。

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「クイック分析」機能で簡易な棒グラフをセル内に表示させる。

図のようなグラフを作成します。

クイック分析、データバーの色を変更した簡易グラフの例

1.表を作成、グラフ化したい数値を選択し、右下のアイコン「クイック分析」をクリックします。

表から簡易なグラフを作成する手順

2.「書式設定」の「データバー」をクリックします。

クイック分析で簡易なグラフ(データバー)を作成する。

グラフが表示されました。

クイック分析機能でデータバー(棒グラフ)を表示させる。

表中のデータで一番大きな数値が棒グラフの最大値として表示されます。
また、この機能で、表示されたデータバーの色は単色の青色です。
以下の手順で、最小値、最大値、データバーの色を変更することができます。

<クイック分析で表示されたデータバーの最大値、最小値を変更する。>

3.データバーが表示された範囲をマウスドラッグで選択します。
続いて、メニューの「ホーム」から「スタイル」内の「条件付き書式」-「データバー」を選択します。
開いたメニューから「その他のルール」を選択します。

クイック分析、データバーの最大値、最小値を変更する手順。

4.「新しい書式ルール」の「最小値」の「種類」右側の下向き矢印をクリックし、「数値」を選択します。

クイック分析、データバーの最小値を変更する画面

5.値を入力します。ここでは、「0」を入力しました。

クイック分析、データバーの最小値を変更した画面

6.「新しい書式ルール」の「最大値」の「種類」右側の下向き矢印をクリックし、「数値」を選択します。

クイック分析、データバーの最大値を変更する画面

7.値を入力します。ここでは、「1000」と入力しました。

クイック分析、データバーの最大値を変更した画面

「OK」をクリックすると、グラフが表示されます。

表示されたクイック分析による簡易グラフの例

<クイック分析で表示したデータバーの色を変更する。>

8.データバーが表示された範囲をマウスドラッグで選択します。
メニューの「ホーム」から「スタイル」内の「条件付き書式」-「データバー」を選択します。
「塗りつぶし(グラデーション)」、「塗りつぶし(単色)」

エクセル、クイック分析で表示されたデータバーの色を変更する。

データバーの色を変更した例

クイック分析、データバーの色を変更した簡易グラフの例

クイック分析で表示したグラフを解除する

データ範囲(グラフが表示された範囲)を選択、表示されたクイック分析のアイコンをクリック、表示された画面から「クリア」をクリックします。

クイック分析のデータバーを解除する画面