パソコンが遅くなったり、動かなくなったり、エラーメッセージが増えたりすることがあります。

その原因の一つに、パソコン1台を複数の人が使っていて、それぞれにユーザーIDを割り当てていて、そのユーザーIDの設定などが保存されている「ユーザープロファイル」が知らない間に肥大化していることが挙げられます。

今回、大容量のファイルを保存していないのに、特定のユーザーの設定ファイルなどが知らないうちに増加して、ハードディスクを圧迫していたという事例を紹介します。

この事例では、「隠しファイル」の一つである「AppData」フォルダーの容量が知らないうちに増加し、ディスクを圧迫していたようです。

「ディスククリーンアップ」を行っても、「AppData」の容量は減りませんでした。

ここでは、このトラブルの解消方法として、該当のユーザープロファイルをアカウントごと削除する手順を示しました。
アカウント削除後、削除前と同じアカウントを使うには、改めてアカウントを作成します。

作業手順

ユーザープロファイル内のフォルダーの容量を確認

1.ユーザープロファイルを確認
「Aさん」「Bさん」「自分の名前」などのユーザ―プロファイルは、Cドライブの「ユーザー」または「Users」内ににあります。
ユーザー名が表示されたフォルダーを開いたら、エクスプローラーの「表示」タブをクリックし、「隠しファイル」にチェックを入れます。
ユーザーフォルダーを開いてユーザープロファイルを確認

 

2.フォルダーの容量とフォルダー内のデータを確認します。
目星を付けて、フォルダーの容量やフォルダー内のファイルを確認します。
今回、隠しファイルである「AppData」の容量が約360GBになっており、500GBのディスクの70%以上を使用していることがわかりました。
他のユーザーの「AppData」の容量を確認すると、数百kB~数十GBでした。

ユーザープロファイルを確認する前にファイルを確認

図のようにユーザープロファイルには、ユーザーの設定ファイルだけでなく、写真や動画、音楽などのデータがユーザーに紐づけされた形で保存されています。

 

作業前にデータを退避

該当ユーザーのユーザープロファイルを削除しますから、設定ファイル等もいっしょに削除されてしまいます。
ユーザープロファイルを削除する前に、個人データ(ドキュメント、お気に入り、ミュージック、ビデオ等)を外付けHDD等に退避します。
余裕があれば、不要なファイルを削除します。

 

ユーザープロファイルの削除(ユーザーアカウントごと削除)

エクスプローラーから削除しないようにします。
エクスプローラーから、該当のユーザーファイルを削除すると、不具合が起こることがあります。

以下の手順で、アカウントごとユーザープロファイルを削除します。

ユーザープロファイル(アカウント)の削除方法1

1.Windowsのスタートアイコンを左クリックし、メニューから歯車アイコンをクリックします。

ユーザープロファイルをユーザーアカウントまるごと削除する手順

2.「Windowsの設定」画面から「アカウント」をクリックします。

ユーザープロファイルを削除する手順は設定画面から行う。

3.開いた設定画面から「家族とその他のユーザー」を選択すると、左側にユーザーが表示されます。「他のユーザー」のローカルアカウントに表示されている該当ユーザを選択し、表示された「削除」ボタンをクリックします。

ユーザーアカウントを選択して、ユーザープロファイルと関係ファイルをまとめて削除します。

4.「アカウントとデータを削除しますか。」と聞かれます。右下の「アカウントとデータの削除」ボタンをクリックします。

ユーザーアカウントとユーザープロファイルを削除する

 

ユーザープロファイル(アカウント)の削除方法2

1.エクスプローラーの「PC」を右クリックし、メニューからプロパティを選択します。

ユーザープロファイルを削除する手順、コントロールパネルを開く

2.コントロールパネルのシステムの画面から「システムの詳細設定」をクリックします。

コントロールパネルからユーザープロファイルを削除する手順、システム画面

3.「システムのプロパティ」画面の「詳細設定」タブが開きます。
「ユーザープロファイル」の「設定」ボタンをクリックします。

コントロールパネルからユーザープロファイルを削除する

4.「ユーザープロファイル」画面が開いたら、削除したいユーザー名をクリックし、「削除」ボタンをクリックします。

コントロールパネルから、ユーザープロファイルを削除する

原因を究明するよりユーザープロファイルを削除するほうが早い?

ユーザープロファイルのサイズは、ワードやエクセルを使い、ときどきネットで調べものをする程度なら、年間、数十GBくらいだと思います。

動画や音楽ファイルを多数保存
パソコンが重くなったり、動かなくなることが増えてきた場合、ハードディスクの使用領域が増えていることがあります。
動画の保存をしていたり、同じパソコンでユーザーを割り当てた家族が使っていて、家族が大量にデータを保存していることもあります。
こうした状況であれば、大きなデータを外付けハードディスクやネットワークストレージなどに退避したり、不要なファイルを削除することで改善することができます。

パソコンのトラブルかな?
しかし、使用者や別のユーザーが、大きなファイルを保存していないなど、使用している人が自覚していないのに、いつのまにか、ハードディスクがいっぱいになっていることがあります。
このような場合、原因を探るより、アカウントごと削除したほうが早い場合があります。

数十台ある職場のパソコンでは、使わなくなったユーザープロファイルを削除していますが、使ってるユーザーでも、年に1,2回、何らかの原因によりディスクを圧迫し、ユーザーアカウントを削除し、改めてアカウントを作成しています。

私の勤務先では、サーバーやNAS、クラウドストレージなどの共有フォルダーにファイルを保存しているので、問題があれば、上記のような手順でアカウントごとユーザープロファイルを削除しています。