パソコンが不調になり、起動しなくなることがあります。
そんなときのために回復ドライブ(USB起動ドライブ、システム修復)を作成しておくと安心です。
Windows10のパソコンでは、回復ドライブを作成しなくても、パソコンが不調でも、Windowsが起動すれば、データを残したままWindowsのみを回復したり、すべてを削除して初期状態にすることもできます。また、パソコン内にリカバリー用の領域があり、パソコンが不調でWindowsが起動できなくても回復できるものもあります。
このリカバリー領域も不調で起動できない場合は、別の方法を考えます。
例えば、ここで紹介するUSB回復ドライブの作成をしておけば、回復が可能になるかもしれません。
パソコンは、いつ不調になるかわかりません。
念のため、回復ドライブを作成しておくと安心です。
コンピューターを手放すときも、回復ドライブを使用してクリーンアップすることができます。


メーカー製のノートパソコンは、購入時に数千円(富士通は、8000円)追加するとUSB回復ドライブのUSBメモリが付いてくる場合があります。
これを購入してもよいですが、自分で作れば安上がりです。
USBメモリの代金と2時間程度の作業時間があれば、自分でも作成可能です。
事前にUSBメモリを準備しておきます。
容量は、32GBを用意しておけば十分です。
複数のパソコンで行いましたが、16GBでも収まっています。
空のUSBメモリでなくても、下記の手順の途中で自動的にフォーマットされ、その後、回復ドライブが作成されます。
DVDの場合は、空を用意するよう表示されますが、USBメモリの場合は、そのような表示でなく、USBメモリ内のデータが削除されフォーマットしますよという画面が表示されます。
USBメモリの容量は、メーカー指定より大きいもの
富士通製のノートパソコンでは、メーカーの取説に、「8GB以上のUSBメモリを準備してください。」と書かれていました。
しかし、実際にパソコンを操作すると、回復ドライブ格納用USBメモリの容量は、16GB以上と表示されました。
ご自分のパソコンでどのくらいの容量が必要かわからない場合は、下記の手順で操作を行って、必要な容量を調べてから購入してもよいと思います。
操作途中で、作業を中断する場合は、「キャンセル」すれば問題ありません。
私は、Window10のパソコン数台で実施しました。
どのパソコンも、設定画面で、16GB以上のUSBドライブディスクを用意するよう表示されました。
私が実施した富士通とNEC製パソコンでは、USB回復ドライブの作成後、容量を確認したところ16GBで収まりました。
13~15GBでした。
Lenovo ThinkaPad(T495)では、約9GB程度でした。
作業時間は、新品のパソコンなら2時間くらいかかります。
2年程度使ったパソコンでは、4時間程度かかりました。
USB回復ドライブの作成手順
- スタート(左下のWinマーク)を左クリックします。
メニューから「設定」をクリックします。コントロールパネルからの場合は、コンパネ>問題の発見と解決>回復(画面左下)>回復ドライブの作成>ユーザーアカウント制御(4.ユーザーアカウント制御へ)
- 「設定の検索」画面に「回復ドライブの作成」と入力します。
候補となる設定の名称が表示されます。
- 「回復ドライブの作成」をクリックします。
- ユーザーアカウント制御の画面で「はい」をクリック。
これが出ない場合もあります。
- 回復ドライブの作成で「次へ」をクリック
- しばらく待ちます。
- 回復ドライブを作成するためのUSBドライブの容量が示されます。
この段階で、格納に必要なUSBメモリを購入してもよいと思います。
確認して「次へ」をクリック。
- 表示された「回復ドライブの作成」画面で「作成」をクリックします。
この工程に時間がかかります。約2時間程度かかりました。 - 終了後、「完了」をクリックします。
- USBメモリ内を確認します。
「回復」というラベルが自動的に付けられています・