CDディスクイメージのISOファイルをUSBメモリに書き込む

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パソコンのデータをLinuxを使って取り出す

先日、ログインできなくなったパソコン(NEC製)があり、データを取り出すためにLinux(Ubuntu)をUSBメモリに書き込んで、データを取り出しました。

UbuntuのISOイメージは、DVDで焼いてもよかったのですが、CD/DVDドライブが付いていないノートパソコンも増えてきたため、Linux(Ubuntu)のISOイメージをUSBメモリに書き込みました。

USBメモリやCDから起動できるものをLive USB,Live CDと呼び、ハードディスクにWindowsやLinuxなどのシステムをインストールすることなく、パソコンを起動することができます。

ログインできないパソコンですが、BIOSの設定画面が起動すれば、設定を変更し、USBメモリやCD/DVDに書き込んだOSからパソコンを起動できるかもしれません。

CD/DVDドライブがあるパソコンなら、CD/DVDに書き込んだほうが、操作手順が少なく、安価に行えると思います。

USBメモリは、4GBあればUbuntuのISOイメージを書き込むことができます。

Linuxは主にサーバで使われているOSですが、Debian系のUbuntu以外にもRedHat系のCentOSやFedoraなどがありますが、ここではUbuntuを選択しました。

 

ubuntuのバージョンについて
バージョンが上がるにつれて、容量が大きく、動作が重くなってきているようです。
以下では、バージョン12のインストール手順を紹介しています。
インストール後、少し重いと感じています。
冒頭で書かせていただきましたように、パソコンの復旧に使用するだけなら、多少、動作が重くても問題ないと思います。

バージョン10なら、4GBのUSBメモリに入ります。
ワープロ程度なら、軽く動作します。

手順の概要
1.Linux(Ubuntu)のISOイメージをダウンロードする。
2.USBメモリにISOイメージを書き込む。
3.取り出したいデータがあるパソコンをUSBメモリから起動できるよう設定する。
4.パソコンをUSBメモリから起動し、Linux(Ubuntu)を起動する。
5.データを取り出す。

手順概要のうち、3の設定は、メーカーによって少し異なります。
ほとんどのパソコンでは、WindowsがインストールされているHDD/SSDから起動するように設定されています。これをUSBメモリ(USB HDD)から起動するように優先順位を変更します。

 

回復ドライブからパソコンを修復、起動する。
USBメモリに構築した「回復ドライブ」を使って、コンピューターのシステムを修復、復元する手順です。 以下の手順は、富士通製パソコンを使って行ったものです。 1.電源スイッチを押し、「F2」を押します。数回、押します。 BIOSの画...

 

操作手順
1.起動できるパソコンを使ってLinux(Ubuntu)をダウンロードします。
ubuntu公式ページから、ubunt日本語のISOイメージをダウンロードします。

Ubuntu Japanese Page

ubuntu公式ページからISOイメージをダウンロードします。

2.USBメモリに書き込む
ダウンロードしたISOイメージをUSBメモリに書き込みます。
ここでは、「ISO to USB」という書き込みツールをダウンロードして使用しました。ほかに「CDBurner」「Rufus」などがあります。

(1)「ISO to USB」を起動し、ISOファイルと書き込むUSBドライブを選択します。
「Bootable,only supports Windows bootable ISO images」にチェックを入れる。
「Burn」ボタンを押す。

「ISO to USB」をダウンロードしてubuntuをUSBメモリに焼きます。手順1

(2)「はい」を押します。

「ISO to USB」をダウンロードしてubuntuをUSBメモリに焼きます。手順2

(3)書き込み中の画面です。完了まで数分かかります。

「ISO to USB」をダウンロードしてubuntuをUSBメモリに焼きます。手順3

(4)完了です。「OK」ボタンを押します。

「ISO to USB」をダウンロードしてubuntuをUSBメモリに焼きます。手順4

(5)「ISO to USB」の「Close」ボタンを押します。

 

3.ログオンできないパソコンをUSBメモリから起動できるよう設定する。
(以下の画面はNEC製パソコンです。)

 

(1)BIOS画面を開きます。
パソコンの電源ボタンを押し、F2キーを10回程度、連続して押します。
(lenvo/thinkpadは、F1でBIOSが起動しますが、F12を押すことで、USBメモリから起動する画面が表示されます)

(2)「Boot}タブを開き、矢印キーやスペースキーで、「USB HDD」を一番上に移動させます。

BIOS画面からUSBメモリの優先順位を上げる

変更後(USB HDDを一番上1st Bootに変更した例)
ISOイメージを書き込んだUSBメモリから起動する設定

(3)F10(Save&Exit)キーを押し、再起動します。
上の設定のまま、再起動すれば、USBメモリから起動するようになるパソコンもありますが、この設定の後に、「Secure boot」「Fast boot」を「Enable」から「Disable」に変更したり、「UEFI/Legacy Boot」を「Legacy Only」したりすることでUSBメモリから起動できるようになるメーカーのパソコンもありますから、メーカーのサポートページをご確認ください。

4.Ubuntuの画面です。

USBメモリからubuntuを起動する

 

(参考)

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CD/DVDにISOイメージを書き込む

CD/DVDにISOイメージを書き込む
CD/DVDに書き込むなら、ISOファイルを右クリックして、「ディスクイメージの書き込み」をクリックすると、「Windowsディスクイメージ書き込みツール」が起動、「書き込み用ドライブ」一覧から書き込みドライブ「CD/DVD」を選択して書き込みをクリックします。
このメニューからは、USBメモリに書き込めない
ISOファイルを右クリックして「Windowsディスクイメージ書き込みツール」を起動しても、USBドライブを選択できませんでした。CD/DVDドライブが無いパソコンでは、「書き込み用ドライブがみつかりませんでした。書き込み用ドライブが適切に取り付けられていること、およびディスクの書き込みに必要なアクセル許可があることを確認してください。」と表示されました。
Windows10のディスクイメージ書き込みツールではUSBメモリにISOイメージを書き込めませんでした。