雷は、地域によって発生しやすい時期は異なりますが、私の住む地域では、夏に落雷が多く発生します。
私の会社の営業所では、落雷により、ネットワーク機器が壊れたことがあります。
工場内にいるときに、たまたま、隣の棟への落雷を目撃しました。
雷雲が近づいてきたため、窓から外に目をやると、ちょうど落雷が目撃することができました。
落雷時、私は、工場の4階にいて、隣の工場とは、電源ケーブルや通信ケーブル等で接続された状態でした。
落雷の瞬間、私の手元にあった精密機器(売りものではない)のケースから、周囲の金属製のラックに火花が飛びました。
火花は、見た目が1本でした。
この金属製ラックは、アース線が接続されています。
その後、機器を点検しましたが、特に問題は見つかりませんでした。
電流が少なかったのか、私がいた部屋の精密機器は、内部でなくケースを通っただけだったようです。
落雷時の電流のほとんどは、直接落雷があった隣の工場から地面に流れたと思います。
一部は、ケーブルなどを通って、私がいた工場の電流の通りやすいところを通って、地面に流れたのだと思われます。
直接、落雷がなくても、家電製品が壊れる
以前、知人の家の近くの電柱(電力会社)に落雷がありました。
電柱から家の建物までは、道路を挟んで12、3mの距離です。
知人宅には、直接、落雷がありませんでしたが、コンセントに接続されたテレビやオーディオ機器がすべて壊れてしまったようです。
私は、この手のトラブルに興味があり、見に行ってきました。
落雷の電流の一部は、電柱の上の電線から家までの商用電源(コンセント)の引き込み線に流れたかもしれません。
また、家の電話線、テレビのケーブルにも誘導電流が流れたかもしれません。
彼の家には、テレビアンテナとFM用のアンテナ、パラボラアンテナがありました。
落雷による電流の一部や誘導電流は、テレビのケーブルを通って、テレビやオーディオ製品に電流が流れ、さらに、コンセントや窓枠、家の鉄骨経由で、地面に流れていったと考えられます。
各部屋には、テレビアンテナ接続用の端子があり、テレビが接続されていなくても、その近くのオーディオ機器は、壊れていました。
パソコンと周辺機器も壊れていました。
パソコンは、LANケーブルで接続されており、これを通って電流が突入したようです。
外付けハードディスクやモデム、ルーターなど、コンセントに接続されていたパソコン周辺機器は、壊滅状態です。
乾電池式の機器は、まったく問題ありませんでした。
また、洗濯機、電子レンジも問題ありませんでした。
落雷そのものは、大きなエネルギーがありますから、直接、家に落ちていたら、火災になるなど、もっと被害が大きかったと思います。
L2,L3スイッチのポートが、落雷でよく壊れる
工場内のL2,L3のポートが落雷により、時々、使えなくなります。
落雷のシーズンは、LANケーブルが接続されていたポートの一部が、使えなくなることがあります。
工場に張り巡らせたケーブルのせいだと思います。
L2,L3が壊れても、モデムやルータは、光回線になったせいか、壊れません。
本社ビルは、鉄筋コンクリートで、通信ケーブルは、金属製の管の中を通っています。
そのためか、落雷による通信機器、パソコン等の故障はありません。
雷サージ対応電源タップ
電柱などからやってくる、雷サージなどを避けることができます。
自宅などに直接落ちたものは、このタップごと、壊れると思います。
千円程度で購入できます。
雷が鳴ったら
コンセント、LANケーブルなど、すべてのケーブルを抜きます。
雷や外部からくる過電流は、電流の流れやすいところを通って、地面に流れます。