プレゼンでは、スライドの内容を理解してもらい行動を起こしてもらうために話し方に工夫が必要です。
ゴールを先に伝えます。
最初にプレゼンのねらいや、このプレゼンが視聴者にとってどのくらいメリットがあるかを簡単に説明すると、聞き手はどこに向かえばよいか分かるため、安心して聞くことができます。
間を空ける
話の途中で数秒間の間をとり、相手に考えてもらう時間をとります。
視聴者が話の内容をイメージする時間や次の展開などを考える時間をつくります。
イメージできるもの
聞き手がイメージできる、情景が思い浮かぶような内容を考え、できるだけシンプルに伝えます。
難しい言葉を使わない。
まず、短い言葉、短いキーワード、聞き手が知っていると思われるキーワードをシンプルに伝え、聞き手にイメージしてもらい、内容の説明に入ります。
双方向
時間が許せば、質問を投げかけることも有効です。
相手が多い場合は、考える時間を与え周囲の人と話合ってもらうのも有効です。
分かりやすい例を出す。
理解できない業界用語や新しい言葉、見たことがないものは、できるだけ身近な例を出して説明し、相手がイメージできるようにします。
例を出しながら聞き手の顔色を伺い、補足説明をしたり、質問したりして、説明に入ります。
身近な例もスライドに表示させると分かりやすいです。
身近な例や分かりやすい例え話は、記憶に残りやすいです。
プレゼンの内容が思い出せなくても、たとえ話が記憶に残っていれば、プレゼンの目的に適う何らかの行動につながる可能性があります。
例え話からイメージされるものは人によって異なりますから、事前に例え話やキーワードから視聴者が何を思い浮かべるか、あなたの周りの人に聞くとよいと思います。
もやもやが晴れる
日頃、モヤモヤと考えがまとまっていなかったり、行動したいと思っていたことが説明の中に出てくると納得してくれる。
聞き手は、あなたの例え話やキーワードを聞いたり、あなたが整理して説明された内容を聞いて、これまで、モヤモヤとしていたものが整理され納得できると、聞いたことを報告書にまとめやすくなります。また、上司への報告(説明)の場面でも説明しやすくなります。
ダジャレや印象に残るキーワードを入れる
私の上司は、プレゼンだけでなく挨拶の中で、必ずダジャレやウケを狙うためのキーワードを入れて、聞き手の印象に残ることを意識しています。
そうすることで、少しでも内容に興味をもってもらいやすくなり、話を聴こうとするようになります。
また、できるだけ最初にウケ狙いのキーワードやウケ狙いの話を入れると、聞き手は質問しやすくなりますし、双方向が参加するプレゼンになりやすくなります。
最初にプレゼンのポイントやゴールを入れたウケ狙いの話やキーワードを入れるとなお効果的です。
聞き手は、何の話をしてくれるのかワクワクしながら聞いてくれます。
ユーモアを入れて話のゴールを最初に伝えることで、聞き手は、話しに引き込まれるようになります。
とても高度なテクニックです。私には真似できません。
上司は、落語からヒントが得られると教えてくれました。
この上司は、高校生の頃から落語を聞いています。
ノンバーバルコミュニケーションが9割
言語やスライド以外から相手に伝わる情報をノンバーバルコミュニケーションといいます。
ノンバーバルコミュニケーションには、見た目や表情、話し方、声の質、話すスピードなどがあります。
まず見た目、外部で行う場合、日頃着ている社服でなく、スーツ等を着ていきます。
私の上司は、夏でもスーツ、上着、ネクタイ着用です。
声の高さ、スピード
声のトーンは低いほうがよいです。
いつもより、トーンを落として話すとよいです。
スピードは、いつもより、ゆっくり話すと内容が聞き取りやすいと言われます。
ゆっくりすぎると視聴者は眠くなったり、退屈してしまうかもしれません。
時間的の都合などから、早口になってしまう場合がありますから、意識してゆっくり話すとよいと思います。
一般的に聞き手が理解しやすい、分かりやすいスピードは、1分間に400字だと言われます。
30秒200字
15秒100字
です。
自信をもってはっきりしゃべる
聞き手は、話し手の状況を感じ取ります。
語尾が分かりづらかったりすると、肯定の内容なのか否定の内容なのか分かりづらく、どっちかなと思うことがあります。
自信が無い、不安な表情、迷いながら話している姿を見て、この人(会社)は信用できない、誠実でないと感じてしまいます。
自信を持って話してください。
視線、アイコンタクト
ホールなどでは、聞き手からの距離が遠い場合がありますが、それでも聞き手のほうを見て話します。
聞いている人、一人一人に話しかけるようにすると、相手は、自分に話してくれているという印象をもちます。
また、聞き手は、あなたの表情を見ています。
表情から、あなたに興味をもち、そして、プレゼンの内容にも興味をもってくれるようになるかもしれません。
多くの人と目を合わせます。
目を合わせる時間は、一瞬でも十分です。
時間は、0.5秒。
日頃、人と話すときでも、一瞬の目線の動きは分かると思います。
アイコンタクトは、多くの人ととるように努力します。
相手に視線を向けると、こちらの問いかけに反応してくれる人がいます。
一部の人だけを見てはいけません。
聞き手の中には、首を立てに振りうなずいてくれたり、何か肯定的な言葉を話してくれる人が必ずいます。話し手にとっては、これらの人がいると、プレゼンがとてもやりやすくなり、自信をもってプレゼンを進めらられるようになります。
しかし、このように頷いてくれる方ばかりではありませんし、頷いてくれない場合もあります。他にも多くの人があなたの話を聴こうとしています。できるだけ多くの人とアイコンタクトをとるようにします。
アイコンタクトの時間を増やすため、スクリーンのほうは、できるだけ見ないようにします。
プレゼン会場によっては、パソコンやプロンプター(大統領や首相が演説で使っている透明な板に内容が表示されるもの)が目の前になく、どのスライドが表示されているか不明なこともあります。
念のため、プリントアウトしたものをプレゼン会場に持っていくと安心です。
ジェスチャー
欧米人のプレゼンは上手です。
欧米人の演説やプレゼンでは、彼らの腕は胸の位置にあります。
腕が胸の位置、手が肩から顔のあたりにあると、聞き手の目線は、自然とあなたの顔のあたりに向けられ、アイコンタクトがしやすくなります。
姿勢や表情
背筋を伸ばして、顎を引きます。
笑顔を作れば好印象です。口角を上げると相手に印象がよいです。
暗い表情で小さな声で話すと、相手はよい印象をもちません。姿勢が悪いと、やる気がない、信頼できないと思います。
どう感じるか人に見てもらう
プレゼンの前に時間がとれれば、他の社員や家族などにみてもらったり、聞いてもらうとよいと思います。
私の会社では、上司や若手を交えて、数人で内容のチェックをすることがあります。
新しいプレゼン資料を作ったとき、何度も使い回す内容のスライドなら、数人でプレゼン会場に行き、内容や聞き手のチェックをして、プレゼン資料や話し手の話し方などを見直すこともあります。