プレゼンマウスとは
パワーポイントやkeynoteなどを使って、プレゼンするときに使うリモコン(ワイヤレス)のマウスのことです。
リモコン機器を手に持ち、ボタンを押すことで、スライドが進めたり、動画の再生や一時的にブラックアウト状態にすることができます。
レーザーポインターが付いている機種も多いです。
プレゼンマウス本体を手で持たず、指にはめるタイプもあります。
プレゼンテーションマウスを購入しておくと、ストレスなく思い通りのプレゼンができると思います。
リモートで、プレゼン画面を進めたり戻したりしたい
パソコンが設置された机にあなたが座ったまま、プレゼンをする配置のことがあります。
この場合は、マウスもパソコンのキーボードも使えるため、操作が楽です。
座った状態なら原稿を見ながらプレゼンできますから、ある意味、安心してプレゼンが行えます。
あなたにスポットライトが当たっていないなら、ずっと原稿を見ながら話すこともできます。
この場合、パソコンのリモコン操作は不要です。
以下のような環境、配置の場合は、リモコン操作でスライドを進めたくなります。
発表者とパソコンが離れている
あなた(発表者)が舞台やステージの上にいて、パソコンが舞台、ステージ下のプロジェクター付近に置いてあることがあります。
おそらく、パソコンとプロジェクターを接続するケーブルが短いためだと思います。
通常、プロジェクター附属のビデオケーブルは、1.5m程度です。
この配置では、あなたはパソコンの操作ができません。
あなた(発表者)がステージや舞台の右側(左側)で、パソコンがステージや舞台の左側(右側)にある場合もあります。
パソコンとあなたが、スクリーンの左右に配置された状態です。
この場合も、あなたはパソコンの操作ができません。
パソコン操作係
上記の例では、係りがパソコンを操作して、スライドを進めたり戻したりすることもあります。
あなた(発表者)がパソコンの操作ができないため、主催者が、パソコン操作係りを用意していることがあります。
あなたは、プレゼンをしながら、「次に進めてください」「次へ」などと声をかけなければいけません。
「次へ」と発表者が言うことで、スライドが次の内容に変わりますから、視聴者が次の話題に変わるんだなと理解できます。
「次のスライド」と言うことで効果的な場合もありますが、ほとんどの場合、「次へ」という掛け声は視聴者にとって無駄な情報だと思います。
あなたとパソコン操作係のタイミングが合わないこともあります。
合わないときに、再度「次へお願いします」と声をかけることになるため、空白の時間や無駄に時間を使うこともあります。
主催者によっては、事前に喋り原稿と原稿の中に切替のタイミングを書いてほしいと言われることもあります。
中には、プレゼン当日、パソコン操作係の方と切替のタイミングなどについて、打ち合わせる時間が設けられることもあります。
このような環境や状況だと、自分で操作したくなります。
スクリーンとプロジェクターの間にあなた(発表者)が入ってしまう配置
ステージや舞台などがない会議室のような会場です。
上の例と同様にスクリーンの前にパソコンとプロジェクターがあり、パソコンを操作しようとすると、プロジェクタとスクリーンの間にあなた(発表者)が入る形になり、あなたがパソコンを使ってスライドを切り替えるたびに視聴者からスクリーンが見えなくなることもあります。
パソコンの位置をずらしても、スクリーンに近いところに座っている視聴者からはスクリーンが見えません。
視聴者が左右に広がっていると、発表者が邪魔でスライドが見えない位置の人も出てきます。
このような配置になってしまっていることは、よくあります。
できるだけ、視聴者にとって、ストレスなく視聴してもらえる環境でプレゼンをしたいものです。
通常のワイヤレスマウスをプレゼンマウスとして代用
いつも使っている通常の無線式のワイヤレスマウスやbluetoothマウスを、プレゼンマウスとして代用できます。
ワイヤレスマウスなら、数百円で購入できます。
ときどきプレゼンをするなら、通常のワイヤレスマウスでもよいと思います。
マウスの左ボタンを押せば、スライドを進めることができます。
いつも使っているマウスなら、習熟の必要はありません。
プレゼンテーションマウスを使う
椅子に座ったままのプレゼンでなく、視聴者のほうを見ながら語りかけるようにプレゼンをするなら、プレゼンマウスがあると便利です。
説明の途中、スライドを進めるためにパソコンの側に行ってパソコンの操作をする時間は、視聴者との対話時間ではありません。
与えられたプレゼン時間がもったいないです。
パワーポイントやkeynoteなどのスライドを投影するなら、スライドを送ったり、戻したりする機能(ボタン)があると便利です。
通常のプレゼンだけでなく、会社やパソコン教室などで、部屋の中を歩き回ったり、受講者や視聴者個人に説明しながら、プレゼン資料を進めたり戻したりすることもできます。
プレゼンマウスの機能と選び方について
プレゼンする人や環境などによって、選び方が異なると思います。
いつも同じ環境(部屋、パソコンがいつも同じ)でプレゼンをする人もいれば、主催者が用意した環境で使うこともあります。
基本機能「進む(送る、next)」「戻る(back)」
これがないとプレゼンマウスの意味がありません。
これだけでも、十分、プレゼンができます。
以前、ボタンでなく、ダイヤル式のものを使ったことがありますが、使いにくかったです。
「進む」「戻る」ダイヤル
親指でダイヤルをグッと押さえて、上下に動かします。
上に動かす「進む(送る、next)」
下に動かす「戻る(back)」
レーザーポインター機能付きのプレゼンマウス
いつも同じ環境で指し棒、指示棒が使えるなら、レーザー光がなくてもよいかもしれません。
レーザー光が無いタイプなら、低価格で購入できます。
私は、これまで赤を使っていましたが、現在は、緑色を使っています。
レーザー光の色
赤、緑、青の3種類が販売されています。
赤より緑のほうが見やすいという方が多いようです。
緑は、視認性が高いです。
色覚に障害がある方の中には、緑が見にくいという方もいます。
私は、この話を聞いてから、レーザーポインタを多用しないようにしています。
複数の色が使えるプレゼンマウスもあります。
例えば、赤と緑を切替えて使うことができます。
緑色のレーザーポインター
人に目の感度は、黄緑が高いと言われ、緑は、視認性がよいです。
赤に比べ8倍の明るさで視認性がよいそうです。
このため、緑が選ばれるようです。
先日、緑色のレーザーポインター付きプレゼンマウスを購入したので、今後は使用したいと思っています。
青色のレーザーポインター
高価です。
売られていますが、まだまだ、世の中で出回っていないのでしょうか。
私は、会場などで使っている方を見たことがありません。
技術的な内容のプレゼンやコンピュータ関係など、理工系の内容について説明するなら、印象深いプレゼンになると思います。
いつか、購入したいと思っています。
赤色のレーザーポインター
安価です。
私は、見にくい色だと感じています。
私は、初めて購入たのが赤色でした。
赤色は、見にくい色と感じていたため、あまりレーザーポインターは使用せず、パワーポイントのスライド上で見てほしいところを矢印表示するなど、工夫していました。
USB受信部
プレゼンマウスとパソコンを無線接続するために使います。
10~30m程度の距離まで動作するものが多いと思います。
現在、私が使っているプレゼンマウスの通信距離は30mと説明書に書かれています。
しかし、電池が新品の状態で試したところ、約20mが限界でした。
プレゼン会場には、カーテンや板があったり、演台などの障害物があったりして、電波が届きにくいことがあります。
また、パソコンのUSB端子(USB受信部)がプレゼンをする人と反対側(発表者から見えない位置)の位置関係になり、電波が届きにくいこともあります。
私の30mまで届くプレゼンマウスでは、この位置関係では、3~5mくらいでないと電波が届きません。
USB受信部をプレゼンマウスに内臓できる機種があります。
USB受信部内臓型なら、内臓した状態で鞄などに入れておけるので、かさばりません。
そのまま鞄などに入れて持ち運べます。
USB受信部が内臓できない場合、USB受信部とプレゼンマウスをいっしょに入れておけるケースがあると便利です。
コクヨのプレゼンマウス付属品のケースは、質のよいものだと思います。
ケース付きでないプレゼンマウスの場合は、100均のものでもよいので、無くならないようにしておくとよいと思います。
USB受信部が無くなる
イベントによっては、プレゼン終了後、主催者や係りの人が片付けてくれることがあり、注意が必要です。
ドライバのインストール
最近のプレゼンマウスは、パソコンへドライバ(ソフトウェア)のインストールが不要なものが多いと思います。
ドライバのインストールが必要な製品は避けたほうがよいです。
主催者のパソコンを使う場合、インストールに時間がかかってしまい、プレゼン時間が短くなってしまいます。
主催者側のセキュリティポリシーにより、USB機器の接続やドライバのインストールができない場合もありますから、事前に確認が必要です。
あると便利なプレゼンテーションマウスの機能
ON/OFFスイッチ
電池の消耗を避けるため、あったほうがよいです。
マウス機能
マウスポインタ、マウスカーソルを操作することができます。
突起部分を操作するものやパソコンのマウスパッドを操作するように指でなぞるものがあります。
ブラックアウト、ブラックスクリーン機能
パワーポイントやkeynoteのスライド画面を一時的に真っ暗にする機能です。
プロジェクターのリモコンを使うことで一時的に暗くすることもできます。
EPSONなら「A/V MUTE」です。
主催者がプロジェクターのリモコンを使って、ブラックアウト状態を作ってくれることもあります。
主催者に依頼するより、自分でやったほうがよいと思います。
「ESC」ボタン
停止したいときや別の操作のため、何かあったときのために「ESC」ボタンがあると便利です。
「Atl+Tab」
Window切替です。
あらかじめ複数のソフトを立ち上げておき、画面を切り替えます。
例えば、パワーポイントのスライド画面を閉じて、GoogleChromeなどを使ってインターネット上のページや画像を開いたり、動画を再生したりすることができます。
プレゼンをしながら、特定のソフトウェアの操作説明をすることもあると思います。
私は会社でパワーポイントのを使いながら、エクセルや会社独自の管理ソフトの説明をすることがあり、画面を切り替えて使っています。
「F5」ボタン
パワーポイントの再生を開始するのに、パソコンの「F5」を押します。
この機能が、プレゼンマウスについているものがあります。
動画や音楽を再生する機能
メディアプレーヤーなどを再生したり、一時停止したりする機能です。
指にはめて使うマウス
指にはめて使うマウスは、基本機能「進む(送る、next)」「戻る(back)」ボタンがありこの機能が備わっており、十分使えます。
右手(左手)に指示棒・指し棒、資料を持ちながらプレゼンするのに便利です。
マイクを持ちながらプレゼンすることもあります。
国産ということで、コクヨのフィンガープレゼンター黒曜石を購入しましたが、電池がもちませんでした。
プレゼン会場に行き、朝、動作確認をしました。午後から使おうと思ったら、動きませんでした。
フィンガープレゼンターは、便利であるため使っていますが、予備として単4電池が2本入るレーザープリンター付きマウスも持参しています。
コクヨのフィンガープレゼンター黒曜石には、BlackOUT(画面を暗くする)ボタンがあり、便利です。
また、この機種の「戻る(back)」ボタンは、右側にあり、しっくりきません。
電池はボタン電池です。
AMERTEER ワイヤレス フィンガープレゼンター
には、赤色のレーザーポインターが付いています。
また、USB経由で充電もできます。
指にはめて使うマウスは、自宅などプライベートでも使えますね。
自宅で、寝っ転がりながら、使うのに便利です。
空中操作できるマウス
どのプレゼンテーションマウスも空中で操作ができますが、ジャイロセンサー付きのマウスもあります。
中には、画面上のマウスポインター(カーソル)をプレゼンマウスの上下左右に連動させて操作できるものもあります。
私は、空中操作のマウスは、少し使いにくいと感じました。
プレゼンマウスを上下左右に動かしても、マウスポインター(カーソル)の位置がピタッと決まりませんでした。
慣れが必要です。
ドラッグ&ドロップできるものもあります。
プレゼンマウスを落として壊す
使う状況や環境から落としてしまうことがあります。
予備を持っていると安心です。