Adobe Acrobatがなくても、PDFファイルのページ単位の編集やプロパティ編集ができます。
Adobe Acrobatは、高価なソフトです。
PDFファイル内の細かな設定をするには、Adobe Acrobatの機能がほしいときがありますが、無料のものでもページ編集等ができます。
PDF編集では、以下のようなシーンがあります。
エクセルやワード、パワーポイント等を使って複数の人が資料を作成し、PDF化してから1本のファイルにする。
ページ番号やヘッダーなどをそれぞれのアプリケーションで設定することもできますが、ページ番号やヘッダーの位置がずれてしまったり、全体のページ数が読めない段階では、ページ数を振れないことことがあります。
それぞれ、PDF出力の機能がありますが、結合した後にページ番号を入れたり、タイトルを入れることができれば、効率よく作業ができます。
また、タイトルやページ番号の付け方が統一でき、見栄えもよくなります。
任意部分だけに、ページ番号を入れたり、ページ番号の位置をずらしたいことがあります。
編集後、一部のページを削除したり、資料を追加したい場合もあります。
縦、横が混在する資料があった場合、ページ編集で回転したいこともあります。
特定のページのみ2ページ分の資料を1枚にしたいこともあります。
このようなPDFファイルの編集には、高価なAcrobatを購入しなくても、無料のもので十分機能します。
私は、会社で、adobe Acrobatを利用していますが、自宅で作業する場合、無料のソフトを使って、PDFファイルを編集しています。
パワーポイントの資料をPDF出力(データ)してから、他の配布資料と併せて一つのファイルにしてから、タイトルや通しでページ番号などを付けることもあります。
pdf_asは、インストール不要です。
ダウンロードしたら、ファイルを解凍し適当なフォルダに置いて使うことができます。
会社などで、業務用PCにインストール制限がある場合でも利用できます。
pdf_as(無料)は、PDFフィルの結合・分割・抽出・削除などができます
pdf_asの機能について
複数のPDFを結合して、一つのファイルにしたり、分割や途中を削除(抽出)することができます。
PDFファイルの追加もできます。
・ファイル結合時にしおりをつくることができます。
・ヘッダー、フッターの追加
・タイトルなどを入れることができる
・ページ番号を入れることができる
・任意のページ番号を入れることもできる。
・ページ/総ページ
・任意のページの回転
・画像ファイルをPDFに変換できる。
・WebページをPDFに変換
縦長のページを1ページに保存することができる。
・PDFファイルにパスワードを付けることができる。
・PDFのプロパティを設定することができる。
・余白の調整
・2in1(2ページを1ページに収めることができる。)
ワード文書2ページ分を縮小して1枚のPFDにしたい
pdf_asの「2in1」を使います。
通常、A4で印刷するワード文書やエクセル文書2ページ分をA4の片面1枚で印刷することがあります。
プリンターなら、印刷時のプロパティから「まとめて印刷」「2アップ」「2up」などを選択すれば、複数枚印刷することが可能です。
これと同様に2ページ分をA4-1枚にしてPDF化したいことがあります。
私は、エクセルやワード文書など、複数のアプリで作成したものを全てPDFにして、冊子にすることがあります。
この場合、以下の手順で、2ページ分のPDFを1枚にまとめるようにしています。
操作手順
1 ワード、エクセル文書をそれぞれのアプリからPDFで保存する。
2 あらかじめpdf_asを使って複数(2ページ分)のファイルを結合し、一つのファイルにする。
3 2で作成したファイルをpdf_asにドロップする。
4 pdf_asの「2in1」をクリックする。
2枚分を1枚にすることができますが、3枚以上でも可能です。
例えば、A4片面20ページ分の原稿を結合し、pdf_asの「2in1」機能を使えば、片面10ページ分になります。印刷時に両面印刷すれば、さらに半分の5ページになり、紙の節約ができます。
空白ページを挿入
複数にんで作った複数の資料を集めて、印刷段階になってから、空白のページがほしいことがあります。
こんなときも、空白ページをワードなどでつくりPDF化しておいて、途中に挿入することができます。
空白ページには、「メモ」等と入れておくと、配布時に疑問に思われません。