100均やDIYショップなどで購入したものや身近なものを使って、ノートパソコンスタンドを作ります。
数百円から1000円くらいで、実用的なものができます。
DIYで角度、高さを確かめてから市販品を購入する。
市販品で、以下で紹介するものと同様の形状のPCスタンドがあります。
購入する前に、安いものをノートパソコンスタンドの代用品として使ってみて、使い勝手を検証してから購入されることをおすすめします。
リモートワーク、在宅ワークの影響で、ノートパソコンスタンドの価格が上がっているように思います。一部の製品では、2~3倍の価格に上がったものもあります。リモートワークのため、ノートパソコンスタンドが大量に出回るようになり、粗悪品や、購入後、すぐに破損して使えなかったというノートパソコンスタンドもあります。
チューブファイル・パイプファイルで、キーボードを15から30度傾けて使う。
使っていないチューブファイル・パイプファイルがあれば、角度、高さの検証ができます。
コクヨや、リヒトラブのチューブ(パイプ)ファイルを使って、ノートパソコンを斜めに置くことができます。図は、A4サイズのファイルに13インチのノートパソコンを載せたところです。
段ボールで同様の形に加工しても、パソコンスタンドとして利用できますが、14インチ程度までです。15インチ以上の場合、補強が必要です。斜めの部分に100均で売っている金網を載せてもよいと思います。
幅5cmのものなら、画面が10cm程度上がります。上の写真は、幅5cmのファイルにThinkPadを載せていますが、滑り落ちませんでした。富士通、東芝、NEC製の15.6インチのパソコンでも滑り落ちませんでした。
幅10㎝のチューブファイルだと、どのパソコンも滑り落ちてきます。
パソコンが滑り落ちる場合、キーボード手前(図の矢印の位置)に滑り止めが必要です。薄型パソコンならダブルクリップだけで止まります。
下の写真のように段ボールをL字型にして、ダブルクリップで挟んで止めれば、ストッパーになります。シルバーの部分を外して使います。
ノートパソコンのキーボードを直接打っても、ガタつくことなく安定して入力できます。
放熱性は、直に机に置いた時よりパソコンの温度が下がります。夏場、エアコンのない環境で常にファンが回っていたものが、ほとんど回らなくなりました。
角度が浅くなりますが、ファイルの間に本などを挟めば、画面の位置を上げたまま、キーボードの角度を調整することができます。写真は、ボックスのティッシュペーパーと同じくらいの箱を挟んで使っている状態です。
ファンクションキーをあまり使わないなら、下の写真のようにキーボードを1、2cm奥に入れることができます。上から見ると、パソコンの手前の部分とキーボードの奥の部分が重なっています。こうすることで、画面が近づきます。近視になると、画面が近いほうが見やすいです。
椅子に沈み込むように悪い姿勢で座って作業するとき、パソコンの画面を手前にするこの位置がよいと思うこともあります。
市販品で、このようにキーボードとパソコンの位置を重ねるように配置できるものがあります。
外部キーボードをファイルの中にしまう。
薄型。小型の外部キーボード(テンキーなし)なら、ファイルの中にしまうことができます。5cm幅のファイルだと、東プレ、FILCOなど厚み(3cm程度以上)があるキーボードは、キーの一部が干渉しますから、中にしまうことはできません。
有線式の外部キーボードのケーブルが干渉する。
写真は、FILCOのキーボードですが、USBケーブルが中央から出ています。このケーブルがノートパソコン前面に干渉してしまいます。
キーボードを5cm程度手前に引くか、ファイルに本などを挟んでパソコンを浮かせるとケーブルが干渉しません。市販品でも、このような状態になるものがあります。
USBケーブルの位置を中央、左右に変更できる外部キーボードもありますから、このようなことを気にする必要はありません。
位置を変更できるキーボード(東プレなど)
ケーブルの着脱が可能なキーボードなら、L字型アダプターを付けることで解決します。
上記のように、使っていなファイルがあれば、角度や高さ、使い勝手などを確認することができます。段ボールでも、簡単に、このような形にできますから、試してみてはいかがでしょうか。
100均のタブレットPC用スタンドを代用する。
本体左右の黒いツマミで角度の調整ができます。
13インチくらいまでのノートパソコンなら、安価なタブレットPC用のスタンドを使うことができますが不安定なものもあります。10インチくらいまでのパソコンなら、このまま使っても問題ないと思います。
角度は、写真の黒い部分で調整できます。
不安定?
ThinkPadを立ててみました。見た目が不安定です。
13インチ以上のノートパソコンを立てても倒れませんが、机の周りに他の人が近づく環境では、使用しないほうがよいです。お子さんがいたり、会社内で人がデスク付近に近寄ってデスクに振動を与えると倒れそうになります。写真のように後ろが壁なら使えそうです。
タブレットPC用スタンドを2つ使って、15.6インチのパソコンを立ててみました。後方が壁なら使えそうです。
上の写真のように、ノートパソコンを立てても倒れませんが、パソコン底部の一部に力が加わることで、パソコンが歪み、誤動作や故障につながる可能性があります。

2個横に並べて使うと安定します。
キーボード部分を立てて使うタイプ
100均の金網(ワイヤーネット、メッシュパネルなど)を結束バンドでつなぐと、がたつきが無くなり安定します。2つのスタンドと金網が一体化するため、持ち運びがしやすくなりますし、全体の向きを変えやすくなります。
作成の際、角度変更用のツマミ(写真矢印部分)が操作しやすいようツマミと金網が干渉しないようにします。
位置が決まったら、金網とタブレットPC用スタンドを結束バンドなどで固定します。
位置決めの際、ツマミは、金網から全面に出ないようタブレットPC用スタンドの角度を調整します。ツマミが金網お前面に出ると、パソコン底部裏側の一部に力が加わることになり、誤動作や故障につながるかもしれません。
使用感など
角度:13インチのパソコンなら、キーボード部分を50~70度程度に立てられます。
垂直に近い感覚になりますが、180度開くパソコンなら、画面は、垂直になります。
15インチのパソコンでキーボード部分の角度が45度程度以下になると傾いてきますから、ツマミを強く締めます。画面の角度で調整すれば傾きにくくなります。このタイプは、立てて使う用途で、後方が壁なら継続して使えそうです。
金網で作らていますから、放熱性もあります。
必要であれば、冷却ファンを取り付けることができます。
猫が乗ってくることはありません。
キーボード部分を斜めにして使う
画面の高さは、2~10cm程度上がります。
タブレットPC用スタンドを左のようにして置いたら、その上に金網を置き、結束バンドで固定します。
タブレットPC用スタンドは、一つでも作れますが、パソコンが歪むかもしれません。2つ使うことをおすすめします。
ここで使った100均のタブレットPC用スタンドは、幅12㎝です。オウルテック社から、100均と同様のタイプで、幅150mm以上の製品(500円から1000円前後)が出ています。これを使えば、頑丈なものができるかもしれませんが、同様の製品の価格が上がっていますから、ノートパソコン専用のスタンドを購入したほうが安上りかもしれません。
100均の金網で安定したノートパソコンスタンドを作る
倒れにくい構造で、タブレットから大型のノートパソコンまで使用することができます。
下部に金網用の専用フックを使えば、位置を変えることができます。
下図のように後部の金網を前後に移動(緑の矢印)させることで角度の調整ができます。針金などを使って調整できるようにします。角度が決まったら、結束バンドなどで固定して使うこともできます。
パソコン下部の滑り止めとして、上の写真のように専用フックを使うこともできますが、パソコン下部の滑り止めとして、下に敷いてある金網に消しゴムを置いたり割りばしのような木片などをしばりつけます(図の緑の部分)。金網の針金部分が浮いている部分を利用して結束バンドなどで木片などを固定します。
写真の赤丸の部分が、針金です。その他は、結束バンドなどで固定します。
全体の高さを上げたいときは、100均の発泡スチロールブロックや雑誌等を下に置きます。
15位インチ程度のパソコンでは、安定しますが、奥行きがあるため、場所をとります。
100均の金網を折り曲げて使う。
15型のノートパソコンを載せると針金がたわみます。斜めの部分にもう一枚金網を重ねると安定します。
フックを取り付ける。
ダイソーワイヤーネットフック16個入りです。
ワンタッチで取り付けることができます。
ノートパソコンのふたを閉じたところです。
閉じるときにパソコンを少し上にずらす必要があります。
フックを図のようにすれば、蓋を閉じることができます。
フックには、写真のようなU(J)字型のほか、L字型など、さまざまなタイプがあります。
ブックエンドを使う
100均で売っているスチール製のブックエンドを曲げれば、垂直に近い角度でパソコンを立てられます。パソコンを置く位置が狭くなるため、机上を広く使えます。
2つを横に並べて使うと安定します。2つのブックエンドを100均の金網(メッシュパネル、ワイヤーネットなど)でつなぐと安定しますし、持ち運びやすくなります。私は、ガムテープで金網とブックエンドを固定しました。
パソコンが滑ってずり落ちます。格好悪いですが、滑り止めとして、手前に消しゴムや鉛筆、新聞を丸めたものなどをテープなどで貼り付けます。
ブックエンドがスチール製のため、100均のタブレットPC用スタンドより安定しています。
私が作ったものは、ガムテープなどが目立つため、見た目が悪かったです。
パソコンを立てて使うため、机の震度などのより、パソコンが倒れる心配があります。 倒れたときの状況によっては、ブックエンドが飛んだりして、顔などにけがをする恐れがあります。
私が初めて自作したノートパソコンスタンドがこのタイプでした。子供が小さかったため、危険だなと思い、ほとんど使うことなく、バラしてしまいました。
ブックスタンド、読書台を利用する。
100均以外にも、ホームセンターや文具店、本屋さんなどで手に入るブックスタンドや読書台が、そのまま代用できます。
サンワサプライ DH-316は、1000円程度で購入できます。
ほかにも、100均のまな板立てを曲げて使うこともできます。
イレクターパイプや木材で自作することもできますが、好みの形に修正しようとすると高くつきます。パイプカッターやのこぎりなどの工具が必要ですし、完成後、角度や高さの変更がしにくいです。