・2穴パンチ後の紙、ルーズリーフを綴じる留め具
・表紙は不要、プラスチックの留め具だけ、金具だけで綴じたい。
・ダブルクリップでなく、2穴の部分で綴じたい。
フラットファイルの留め具のみの一般的な名称は、ないようです。
「ペーパーファスナー」「プラファスナー」等で検索できます。
このような商品は、事務用品を作っているメーカーが様々なタイプを出しています。
ペーパーファスナー、プラファスナーは、以下のような用途、使い方があります。
- ステ―プル、ホチキスの針が使えないところ。
- 針なしのステープラー、ホッチキスを使いたくない(一度綴じると外しにくい)。
- つづりひも、綴じ紐は、くたびれてくる。緩んでくる。
綴り紐は、きつく綴じると書類がたわむ、湾曲した形になってしまう。ちょうどよい結び目が作りにくい。 - お客様に出す書類、取引先や会議などの資料配布用として使いたい。
- プラスチック製のものは、何度も使える。
- ルーズリーフやチューブファイルから一時的に外して使いたい。
200枚以上の書類を綴じる(厚とじ用の留め具)
厚めの書類は、金属製(200~250枚)のものか、樹脂製なら、ジョインテックスの「プラスチックファスナー B365J(最大約250枚)」がきちんと綴じられ、繰り返し使えます。
樹脂製の「クルーズ スマートファスナー SF-1000」は、70㎜(約500枚)まで、きちんと綴じられますが、繰り返し使うと脚が折れることがあるため、綴じた後、保管するような使い方に向いています。
金属製は、指を切りそうです。
金属製は、複数の人が触ったり、汗などで錆びてきます。
この錆が書類に移ってしまいます。
金属製を購入するなら、真鍮かステンレスを選択するとよいと思います。
厚みがある書類を綴じる用途で、繰り返し使うなら、「ジョインテックスのプラスチックファスナー」、一度綴じたら、外さないような用途なら、「クルーズ スマートファスナー」か金属製を選べばよいと思います。
一時的に綴じる
一時的に綴じるだけなら、脚を折り曲げて使う「リヒトラブ ペーパーファスナー」のような製品や、穴に通すだけの「デビカ ペーパーファスナー」があります。綴じることができる枚数は20枚程度です。
リヒトラブのペーパーファスナーは、紙から飛び出す部分が少ない(薄い)ため、かさばりません。
2つのパーツで綴じるタイプとパーツが分かれていない一体型のものがある。
ペーパーファスナーには、脚の部分のパーツと紙を押さえる棒状部分のパーツに分かれている商品があります。
パーツが分かれていると落としたときに困ることがあります。
屋外やデスクが無い環境などで書類を綴じることもあります。片手に書類、片手にペーパーファスナーという状態で綴じるときは、パーツが分かれていない一体型のほうが扱いやすいかもしれません。
私は、床や地面が水濡れ、油汚れがある現場などで書類を扱うことがあります。
屋外なら、雨の日に傘を差した状態や、風で書類が飛びそうな現場で書類を綴じることもあります。
また、車など揺れる車内でファイリングすることもあります。
このような現場で、書類を綴じることがあり、ペーパーファスナーのパーツが分かれていると、パーツを落としてしまうことがあります。
落とした時に、それを拾おうとして、書類が濡れたり、汚れたりすることがあります。
車の中で落とすと危険な状態になったり、シートベルトの影響で拾えないこともあります。
こうした現場、状況では、私は、クリップボードとダブルクリップを併用しています。
ペーパーファスナーと関係ありませんが、現場では、クリアファイルやクリアケースを使ったり、ポリカーボネート、ポリプロピレン製(プラスチック製)の書類かばんも併用して、書類の濡れや汚れ、破れが無いようにしています。
以下、ペーパーファスナー、プラスチックファスナーをいくつか紹介します。
フラットファイルの綴じる部分だけのタイプ
ジョインテックス プラスチックファスナーB365J
これが一番しっかりしていると思います。
こうした商品を探している場合、これを購入すれば、間違いないと思います。
リヒトラブ ルーパーファスナー
簡単に綴じることができ、外れにくいタイプです。
レモン 資料とじ
柔らかい素材です。強度を求めない場合。
2穴に通すだけの簡易タイプ
すぐに綴じて、すぐに外せるタイプです。
穴が開いているため、この商品で綴じたままの状態で、フラットファイルなどに綴じることができます。
デビカ ペーパーファスナー
デビカの製品は、25枚綴じです。
100均ショップでは、メーカー不明ですが同様の製品が売っています。
バインダーやチューブファイルなどにファイリングされた書類を外して、一時的に使用するときなど便利です。
取り付けたまま、フラットファイルやチューブファイルに綴じることができます。
学校などで、複数の教科のノートをバインダーに綴じていて、講義のときだけ、必要なルーズリーフの用紙を外して出席する場合などに使えます。
私は、コピーするまでもない書類を一時的に回覧するような場合や上司に見てもらうようなときに使うことがあります。
厚みのある書類を綴じて、何かの拍子にバラバラと書類が外れてしますことがあるので、注意が必要です。
A3サイズの紙の場合、5枚程度までです。枚数が多いと、すぐに外れてしまいます。
私はバラバラになった経験から、20枚くらいの書類を綴じる場合、ダブルクリップなどと併用してしまいます。
書類の穴に入れるときに、本体を曲げることになり、折れてしまうことがあります。
簡易タイプなら、脚を折り曲げて倒すだけのタイプのほうが、書類がばらばらになりにくいです。
厚みのある書類を簡易的に綴じる場合は、脚を折り曲げるタイプのほうがよいかもしれません。
穴に通して、脚を折り曲げて倒すだけのタイプ
リヒトラブ ペーパーファスナー(同様の製品は他社からも出ています)
樹脂をコーティングした鋼板製、粘着テープ付きです。
厚みがないのがよいです。
しっかり綴じられるタイプは、厚みがありますから、かさばってしまいます。
チューブファイルから一部の書類を外して、一時的に綴じて出張などに持っていくときなど、かさばらなくてよいです。
講演会や会議などで、資料を多くの人に配布する場合、この製品使って綴じれば、資料を重ねてもかさばりなりません。
欠点とまでいかないのですが、脚(ツメ)の先端が浮いてしまいます。
複数の書類といっしょに鞄などに入れると、脚の部分が曲がってしまったり、折れてしまったりすることあります。
金属のエッジ部分で指を怪我することがありますから、注意が必要です。
穴に通して曲げるだけですから作業効率がよいのですが、作業スピードが上がってくると、皮膚を切ってしまいやすいです。
2穴の幅で綴じたい
コクヨ プラファスナー FA-115N
綴じた状態の幅が、ほぼ2穴の幅に収まります。
耐久性があり、鞄の中でもパーツが外れたりしません。
最大綴じ厚さ15㎜です。
コクヨプラファスナー FA110N
一体型です。
パーツが分かれていないため、簡単に綴じることができます。
綴じた状態の幅は、FA115Nと同様に2穴の幅です。
最大綴じ厚さ10㎜(約100枚)
ハピラ(Hapila) プラファスナー プラとじミニ IRFM5P
ペーパーファスナー ブリキ製
厚い書類は、金属製が適しています。
しっかり綴じることができます。
枚数のある書類と綴じて乾燥した場所で長期保存する場合に適していると思います。
長期保存用にするなら、ステンレス、真鍮製を選択します。
ブリキ製は錆びます。
何度も使いますことができますが、ブリキ製は、汗や水分により、錆びが発生してしまいます。
錆が書類についてしまいます。
また、何度も使うと金属疲労で、スライドの留め具の部分が緩くなってきたり、曲がってきます。
金属のエッジでケガしそうなので、慎重に作業すると作業性が悪いです。
新品でも、金具の留め具の部分、スライドさせる部分が緩かったり、きつかったりすることがあります。
この部分がきついと力を入れることになり、怪我をしそうです。
金属製は、電気配線等を扱う現場では使えません。
回路図などを綴じて、その図面を見ながら作業することがあります。
このような現場では、使えません。
クルーズ スマートファスナー SF-1000
厚い書類(70㎜まで)、約500枚でも、しっかり綴じることができます。
一度綴じたら、外さずに保管するような用途向きです。
何度も取り外して繰り返し使うと、脚が折れます。
価格は、少し高いです。
ライオン ポリファスナー CAP-15P
綴じ厚さ12㎜
背表紙にメモができます。