エクセルで作成した表を別のシートに貼り付けたいことがあります。
このとき、そのままコピーして貼り付けると、思ったように表示されないことがあります。
例えば、セル幅が異なってしまう。
印刷したときに入りきらなくなってしまう。
できれば、もとの表示を保ったまま、縮小したい。
このようなときは、コピー元のエクセルの表を画像としてコピーし、別のシートに図として貼り付けます。
図ですから、Excelシート上では、写真や画像と同様に扱うことができます。
パワーポイントのスライドやワードに、エクセルでつくった表を図として貼り付けることもできます。
(エクセル2010,2013,2016,2019,Microsoft365)
文章と表を1つの資料にまとめる
紙とハサミで切り、ノリで貼り、印刷する。
ハサミとノリを使って、ワードで作った文章内にエクセルの表や図を切り貼りすることがあります。
図の大きさや位置を決めるため、何度も印刷したり、文章内の特定の範囲を空けたりするなど、時間がかかりますし、紙が無駄になります。
コピー後の印刷の状態も確認する必要があります。
貼り付けたところが線として出てしまうこともあります。
この場合は、ホワイト(修正液)で塗る必要があります。
自宅で切り貼りを作業して、コンビニへコピーに行くと時間も無駄ですし、効率も悪いです。
印刷物の内容によっては、コンビニでのコピーはできないこともあります。
また、切り貼りした資料をデータ化したい場合は、スキャナーが必要です。
資料完成(提出日、配布日)の前日の夜、スキャナーがない自宅で作業する場合、データのまま切り貼りするほうが便利だと思います。
エクセルデータを図として加工して貼り付ける
エクセルやワード、その他のソフトで作った文章やデータを1つにまとめたいときは、「図として貼り付け」は便利な機能です。
それぞれのソフトで作ったものを印刷して、ハサミやノリを使って、切り貼りするより結果的に時間の短縮になります。
切り貼りしなくてすむため、紙の使用量も減ります。
電子データとして保存する場合や送信する場合もあると思います。
また、資料を紙で残すより、データ化するほうが整理しやすい場合も多いと思います。
私は、資料完成日前日の夜など、自宅で作業する場合は、パソコンのみで作成し、印刷しています。
時には、原本をプリントアウトしてから、資料配布当日、別の資料の一部を切り貼りすることもあります。
「図として貼り付け」手順(エクセル2013,2016,2019)
コピーしたい部分(範囲)を選択し、右クリックでメニューを表示させ、「コピー」を選択します。
貼り付けたいシートを選択、続いて、貼り付ける場所を選択します。
メニュー左側の貼り付けの下にある▼をクリックします。
貼り付けのメニューが表示されます。
メニュー「その他の貼り付けオプション」の赤丸部分をクリックします。
マウスを近付けると「図」と表示されます。
手順(エクセル2010の場合)
メニュー左側の貼り付けの下にある▼をクリックします。
貼り付けた後
貼り付けたものは、図ですから、任意の大きさに変更することができます。
エクセル,リンク貼り付け(エクセル2013,2016,2019)
リンク貼り付けにすれば、元データを変更することで、貼り付け先の内容も変更されます。
貼り付けのメニュー「その他の貼り付けオプション」から「リンクされた図」を選択します。(赤丸部分、マウスを近付けると「リンクされた図」と表示されます)
貼り付けたら、元データを変更してみてください。
貼り付け先も変更されるはずです。
パワーポイントやワードに貼り付ける
エクセルの表をパワーポイントやワードに貼り付ける場合も「図として貼り付け」を使えば、元の表示のまま、貼り付けることができます。