Bluetoothは不安定,2.4GHzの無線アダプター(レシーバー)でキーボード,マウスを使う

机上にパソコン関係のコードが無ければ、作業性が向上します。
日頃の仕事では、パソコン以外にタブレットやスマホ、書類、ファイル、文房具などを机上に置いて作業します。
デスク上に不要なものが無いほうが、業務効率がよいはずです。
家では、猫がコードを噛んだり、掃除のときにコード類が邪魔になってしまいます。

そこで、ワイヤレスキーボードやマウスを検討しますが、ワイヤレスのキーボードやマウスには、以下のような方式を使った2つの方式が一般的で、どれを選んでよいか迷うことがあります。
あなたがワイヤレスキーボードやマウスを選ぶときの参考になるよう、私の経験や失敗などを書かせていただきます。

ワイヤレス接続には、次の2つの方式があります。

  • Bluetooth
    bluetooth機器の記号
  • 2.4GHzワイヤレス(アダプター,レシーバーを使用)
    この装置を2.4GHz無線USBドングルと呼ぶこともあります。
    2.4GHzワイヤレスアダプター(ロジクール製のもの)

ワイヤレス製品の特徴など

いずれも、ワイヤレスであるため、コードが不要になります。
電池式や充電式があります。使用状況にもよりますが、1カ月から1年くらい使えます。

Bluetooth機能は、Windowsパソコンなら、ほぼ対応しています。
スマホやタブレットが普及したため、Bluetooth対応機器の価格が下がっており、2.4GHzの無線アダプター(レシーバー)の製品と同じくらいの価格で購入できるようになりました。

ワイヤレスの機器は、遅延などのトラブルがあります。
どちらも遅延などがありますが、Bluetooth機器のほうがトラブルが多く不安定です。

会社で使う社用PCでは、Bluetooth機能を停止させている場合がありますから、社用PCの場合は確認が必要です。
Bluetoothが使えなくても、2.4GHzワイヤレスアダプター製品なら使えることもあります。

職場で使うなら、有線接続のほうがよいと思います。
ワイヤレス製品は、遅延があり、仕事の効率が低下します。また、設定が必要な場合があります。初期設定やアップデートの度にシステム担当者に来てもらうことになるかもしれません。
私は、マウスのみ、2.4GHZ無線アダプターの製品を使っています。
ワイヤレス製品を使っていますが、電池切れやトラブルのときに使う有線マウスを予備として持っています。

2.4GHzのワイヤレスアダプター(レシーバー)は、USB端子にアダプターを差し込んで使うため、パソコン本体からはみ出す突起部分ができます。そのため、このアダプターを破損させてしまうことがあります。私は、ThinkPadにレシーバーを付けていますが、A4のデスクトレー(A4サイズの書類を入れる箱)やA4にプラスチックケースに入りません。

USB端子からワイヤレスアダプターを外して持ち運ぶこともできますが、社内のちょっとした移動なら、ワイヤレスアダプターを取り付けた状態でパソコンごと移動するのではないでしょうか。頻繁に移動したり、持ち歩いたりする端末では、アダプターの破損や紛失が増えると思います。

一方、Bluetooth機能が搭載されたパソコンなら、こうした突起部分ができませんし、紛失しやすい小さなパーツもありません。

スマホやiPadの場合、USB端子がありません。特殊な端末でなければ、Bluetoothを選ぶことになると思います。
スマホに接続できるUSB変換コネクターを使えば、2.4GHz無線アダプター(レシーバー)を接続することができますが、確実に動作するか分かりません。

 

Bluetooth接続は遅延する。

Youtubeなどの動画をご覧になる方は、Bluetoothワイヤレスヘッドホンを使ったことがあるかもしれません。
せっかく購入した高価なヘッドホンなのに、画像と音声がリンクせず、音声が遅れるという経験をしたという方もいると思います。音声の信号処理をしていることも原因だそうですが、動画の視聴では、音声が遅延するため使えないと感じるかもしれません。Bluetoothは使えないから、プラグ式の有線の製品に買い替える人もいると思います。

同様にBluetoothのキーボードやマウスは遅延があるから、有線にしている人もいます。
有線なら、確実に動作し安定しています。

 

Bluetooth機能が搭載されたパソコンなのに2.4GHzの無線アダプター(レシーバー)を使った製品を買う人がいます。また、キーボードでは、わざわざUSB有線接続のものを購入する人もいます。

ワイヤレスキーボードは、2.4GHzワイヤレス機器が安定している。

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Bluetoothキーボードやマウスの動作上の問題点など

スリープ状態からの復帰に時間がかかる。

パソコンをオンにしていて、数分間、キーボードやマウスを使っていない状態から、キーボードやマウス操作をするときに、反応するまでに数秒間かかります。
マウスなら、ボタンを押したり、マウスを動かしたりすることでスリープ状態から復帰します。

キーボードの場合は、何かキーを押すことで復帰しますが、最初の1、2文字目が入力されなかったり、キーボードが反応していないと思い、もう一度入力すると、同じ文字が2回以上連続して画面に表示されたりすることがあります。
私は、何度もキーボードが反応するまで、キーを数回連打するので、必ずBSキーを押すことになります。

パスワード入力待ちの画面にパスワードを入力しようとすると、パスワードの1、2文字目が入力されなため、毎回、パスワードを2、3回入力することになります。

デスクなどで、書類関係の仕事をしながら、時々パソコン操作をするような使い方だと、この症状が毎回起こるため、使いにくいと感じると思います。

対応として、私は以下のようにしていますが、煩わしいです。

・マウスを、数秒間動かす。
・キーボードでパスワードを入力する場合、パスワード入力前にBSキーを押す。
・タッチパッドをトントン数回たたく。

2、3分待っても、反応しないことがあり、パソコンを再起動することがあります。

 

ペアリングできないことがある。

Bluetooth機器を初めて使うときにペアリングという操作をします。
接続に必要なコードを入力するだけなので簡単な操作です。
一度、この操作をすれば、電源を切ってもつながるはずです。

しかし、パソコンとBluetooth機器との相性の問題もあります。
理由はわかりませんが、以下のようなことがあります。

  • キーボードやマウスの電源をオフにしてから使おうとすると、再度、ペアリングが必要になる。・パソコン側のBluetooth機能をオフにして、数十秒待ってからオンにすると接続できるようになる。
  • 電源オン状態のキーボードやマウスのスイッチをオフにして、オンにすると接続できようになる。
  • 上記のように対応しても接続できないため、パソコンを再起動したら接続できることがある。
  • PC、Bluetoothマウスやキーボードの電源を入れても接続できなかったが、30分程度したら接続できた。ということもあります。
  • OSのアップデート後に使えないことがあります。
    更新後のOSに対応できていない可能性があります。Bluetoothドライバを更新することで解決するかもしれませんが、関係のドライバーソフトがすぐに対応しないことがあります。対応まで数時間から数日待つこともあります。

 

不安定

最近のBluetooth機器は、問題点が改善されつつあると言われますが、不安定になることがあります。

マウス、キーボード、その他をBluetooth接続すると、不安定で遅延が大きいです。

マウスカーソルが飛んだり、カクカクと動いたりすることがあります。電池が新品でも、この症状が起きることがあります。

 

業界のバグ
BluetoothとUSB3.0、WiFには干渉があるそうです。
職場などで複数の人がワイヤレス機器を使っていると干渉することがあるかもしれません。
2.4GHzは、無線アクセスポイントや電子レンジ、レーダーなど、他の機器やシステムでも使われています。

ゲームをしている途中で通信が不安定になると、操作できずゲームオーバーになってしまうかもしれません。

数時間連続して使っていると、突然、つながらなくなり、PCを再起動することで解消することがあります。

当然ですが、電池が消耗すると不安定になります。マウスの場合、マウスポインターが勝手に動くようになります。

Bluetooth機器を使用すると生産性が下がる。

スリープ状態からの起動が遅れる症状は毎回起きます。パソコン以外の仕事をしていて、すぐにメールを送りたい、すぐに資料を印刷したいときなどに対応できません。
この症状に対応する操作時間や待ち時間を積み重ねると、1日に数十分になってしまうかもしれません。

Bluetoothキーボードやマウスが向いている業務、使い方など
誰にも邪魔されない部屋で、じっくりと文章を打つ、喫茶店でブログを書くなど、一定の時間、パソコンに向かって文字入力するなら、Bluetoothは使えると思います。

複数の機器に同時に接続できる。
USBポートが無いパソコンでは、同時に複数を接続でき利用できます。
Bluetoothキーボード、マウス、Bluetoothヘッドホン・スピーカー、Bluetooth音楽プレーヤーなど

一方、10分に1回、パソコン操作をするような業務では、Bluetoothキーボードやマウスは向きません。確実に生産性が下がります。効率よく仕事を進めるなら、Bluetooth機器は向かないと思います。

2020年6月現在、Bluetooth5.0(通信距離や通信速度が向上)のキーボードを同僚が購入しましたが、遅延などの症状は、これまでと同様でした。

ブルートゥースマウス、キーボード

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無線アダプター(レシーバー)付きのマウスやキーボード

パソコンのUSBポートやUSBハブにレシーバーを取り付ける必要があります。
10m程度の距離まで使用できますが、机上のみなら問題なく使えます。

Bluetoothに比べると、安定して動作します。
また、Bluetoothのようなペアリング操作をしなくても使え、ペアリングに関する不具合がありません。
通信距離は、Bluetooth機器のほうが長いのに、ワイヤレスアダプター方式のほうが安定していると感じます。

パソコンを製造しているメーカーでも、2.4GHz無線アダプター付きキーボードやマウスを販売しています。Bluetoothは不安定だからでしょうか。

2.4GHzワイヤレスアダプター方式は、マウスやキーボードを購入すると専用のアダプターが付属しています。専用であるため、確実に動作するものが多く、ハズレの製品は少ないです。

接続に関する不具合も少ないです。
Bluetoothでは、機器をオフにしてオンにしたり、PCのBluetoothをオフにしてオンにしたりすることで接続時の不具合対応をすることが多いですが、専用の2.4GHz無線アダプター方式なら、このような不具合は少ないです。

スリープ状態からの復帰時は、Bluetoothと同じ

Bluetoothと同様スリープ状態から復帰するときは、時間がかかります。
マウスを動かしたり、キーボードを操作してから、数秒後に反応します。
Bluetooth機器ですと、そのまま接続できないということがありますが、2.4GHz無線アダプター(レシーバー)の製品なら、数秒待てば、反応するという安心感があります。

Bluetooth機器のように接続できなくて、パソコンを再起動するということは、ほぼありません。

ブルートゥースマウスがスリープ状態で反応しない。

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会社でワイヤレスキーボード、マウスを使う

会社で貸与されているパソコンに自分のマウスやキーボードを接続することがあるかもしれません。

会社の端末は管理されていても、自分のマウスやキーボードを持ち込んで使うほうが効率がよいため、会社から持ち込み許可がでたり、大目に見てくれる場合があるかもしれません。

周辺機器の持ち込みが許可されていても、うまく動作しなかったり、接続する際に、会社のシステム担当者の手を煩わせることもあります。

初めて接続するときに、周辺機器を接続するための設定が必要かもしれません。また、関係ソフトをインストールする必要があるかもしれません。

周辺機器は、OSのアップデート時などに使えなくなることがあります。システム担当者に依頼しないと解決できないかもしれません。
メーカーが出しているソフトウェアのアップデートに関するポップアップが画面に出ることもあります。アップデートしようとしても、インストールの権限がないとインストールできないかもしれません。

 

電池切れ、トラブルへの対応

ワイヤレスのキーボードやマウスを使っていると何らかのトラブルが必ず発生します。
緊急時のために、有線のキーボード、マウスを持っておいたほうがよいでしょう。

電池の使用期間
会社では、1日中電源を入れて使うことが多いと思います。
メーカーの説明では、使用期間は1年間と書いてあっても、使用状況によっては、3カ月~半年で切れることもあります。

充電式では、半年から1年くらいでバッテリーが劣化してしまうこともあります。
私の職場では、高温、多湿な環境で使うことがあり、パソコン以外の機器でも、バッテリーの劣化が早いと感じます。

 

1つのワイヤレスキーボード・マウスを2台のパソコンで切り替えて使う


ワイヤレスで切り替える

Bluetoothで3台切り替える製品や、Bluetoothと2.4GHzワイヤレスの製品があります。
後者なら、メインのパソコンに2.4GHzワイヤレスで接続し、時々使うスマホやタブレットにBluetoothで接続するとよいと思います。
2.4GHz帯ワイヤレスだけで切り替える製品もあります。

2台のパソコンには、それぞれのマウスとキーボードで使う

2台とも別々のキーボード・マウスを接続し、同時に使いたい。
頻繁に切り替えるなら、2台とも別々のワイヤレスキーボード・マウスを使ったほうがよいと思うこともあります。

実験等で、2台のパソコンに左右の手を使って同時にデータを入力するような場面や1台のPCで検索しながら、もう一台のパソコンにデータを入力するようなケースです。

即時対応が求められるようなシーンでは、切替時間もロスとなります。
実験等で、途中、データ入力者が交代したり、二人で2台の入力をすることもあります。

AパソコンにA用のキーボード・マウス、BパソコンにB用のキーボード・マウスの組み合わせです。単純な構成ですが、直感的で複数で共用する場合、作業効率が上がると思います。

一つのキーボード・マウスの切り替え方式だと、切り替え時にワイヤレス機器が反応せず、待ち時間が生じることがあります。つながらない、どうしたんだろうと、何度もスイッチを切り替えたり、電源をオン・オフしたりすることがあります。
この時間がもったいないです。

 

スリープ状態から復帰
1台目のパソコンを操作しながら、2台目のパソコン用のキーボード・マウスを操作して、あらかじめスリープ状態から復帰させておけば、すぐに2台目を操作することができます。

 

その他
私の勤務先の同僚たちは、ロジクール、エレコム、バッファロー、サンワサプライのワイヤレスキーボードやマウスを使っています。一番多いのがロジクールです。
誰かが購入し、安定して使えるとわかると、別の人が同じ製品を購入する傾向がありますので、参考にならないかもしれません。

私も複数の製品を使用し、現在は、家族もロジクール製のマウスを使っています。
電池の持ちもよいです。

安いものや相性の悪いもの、使い勝手が悪いものを購入して、捨てたり譲ることも多いです。
パソコン購入時、メーカーのキーボード・マウスを選択できますが、いつも、家電量販店で安いものを購入すればよいと思い買っていません。結果的に高い買い物をしているように思います。