パワーポイントでスライドを作成し、ナレーション(音声)を入れてから、動画形式で保存します。完成した動画ファイルは、パソコンにパワーポイントが無くても、視聴することができます。また、Youtubeなどにアップロードすることもできます。

パワーポイントのスライドにナレーションを追加して動画保存
先にスライドを作成しておきます。
以下の手順は、すでに作成されたスライドに、ナレーション(音声と画像、音声のみ)を入れたり、スライドの切り替えタイミングなどを設定したりして、最後に動画として保存する手順です。
音声を入れる場合、入力レベルが低いと、やり直すことになってしまうので、初めて行う場合は、2、3枚のページで試してから行うとよいと思います。
タブレットPCには、マイクや内臓カメラが付いており、手軽に操作できますが、パソコンの操作音(キーボード操作など)が入ってしまうことがあります。
可能なら、外付けマイクやカメラを使うことをおすすめします。
手順
メニュー(リボンの部分)に「記録」タブを表示させる。
「記録」タブでなくても「スライドショー」タブで、動画作成ができますが、「記録」タブがあると使いやすいと思います。
1.メニューの「ファイル」をクリックし、開いた画面から「オプション」をクリックします。
2.開いた画面「PowerPointのオプション」画面から「リボンのユーザー設定」を選択します。右側に表示された一覧から「記録」を探し、チェックを入れます。続いて、「OK」をクリックします。
3.記録タブをクリックします。
4.「スライドショーの記録」と書かれている文字の横の下三角矢印をクリックすると、メニューが表示されます。パワーポイントで作成したスライドの最初のページから動画を作成するなら、「先頭から記録」を選択します。
5.記録の準備ができた画面
左上のボタン
・記録開始ボタン(録画開始)
・停止ボタン(録画の終了)
・再生ボタン
右下のボタン
・マイク(クリックでオン・オフ)
・カメラ(カメラのオン・オフ)
・カメラプレビュー(カメラをオンにすると顔などが表示されます。)
カメラをオンにすると、動画の右下にカメラで撮影された顔などが表示されます。必要なければ、カメラをオフにしておきます。
左右の矢印
矢印をクリックすると、スライドが進めたり、戻したりすることができます。
記録前は、戻るボタンでスライドを戻すことができますが、「記録」を始めると進めることしかできません。
この操作は、手動で行います。スライドが表示されている時間、切り替えたタイミングが記録されます。
画面下部
ペン、蛍光ペン、消しゴム
画面に線を引いたり、図を描いたりすることができます。
この操作も記録されます。
6.記録する
マイク、カメラのオン・オフを確認します。
続いて、記録開始の赤いボタンを押して、録音を開始します。
3、2、1のカウントダウンで記録が始まります。
矢印ボタンで、スライドを進めます。(記録を始めると戻るボタンは使えません。)
スライドの切り替えのタイミングでは、音声の記録がされません。画面の切り替わりの前、切り替わり直後は、少し時間を空けます。
記録終了時は、「停止」ボタンを押します。
画面右側の矢印(スライドを送る矢印)を押しても、記録が終了します。
記録が終了したら、パワーポイントの編集画面に戻ります。
パワーポイントの画面に戻るには、画面右上のバツボタンを押します。
7.記録したスライドを確認する。
メニュータブから「スライドショー」をクリックし、「最初から」ボタンを押します。
再編集:一部のスライドだけ、ナレーションを入れ替えたい。
ナレーションの途中で噛んでしまったり、ミスしたりして、再編集したいことがあります。
8.ナレーションをクリアする。
パワーポイント編集画面の「記録」タブをクリックし、ナレーションを入れ替えたいページを選択します。
続いて、「スライドショーの記録」の下三角矢印をクリックし、「クリア」を選択し、開いたメニューから「現在のスライドのタイミングをクリア」を選択します。同様に「現在のスライドのナレーションをクリア」を選択します。
9.新たなナレーションを入れる。
ナレーションをクリアしたページを選択します。
「スライドショーの記録」の下三角矢印をクリックし、「現在のスライドから記録」をクリックします。
10.「記録」ボタンを押し、ナレーションを入れます。
続いて、「再生」ボタンを押すと、ナレーションを入れ変えたスライドのみ、再生できます。
スライドを入れ替える
ナレーションなどを入れた後、パワーポイント編集画面で、スライドの順番を入れ替えることができます。
ビデオファイルに変換して保存する。
11.「記録」タブの「ビデオにエクスポート」か、「ファイル」タブから「エクスポート」を選択し、「ビデオの作成」を選びます。
ビデオの品質(ULTRA HD、フルHD、HD、標準)を選び、「記録されたタイミングとナレーションを使用する」を選択し、「ビデオの作成」ボタンを押します。